「父から十年後の娘たちへn通の短い手紙」


愛する三人の娘達へ、父からn通のメッセージを贈ろう。  物がなくてもお金がなくても、健康で元気でいられることが一番だ。  そこそこに、物やお金があれば尚更結構。  今日一日を輝きの中で楽しく無事に過せればそれで最高だ。  今は子供だが、やがて大人になる君たちが、いつまでも幸せ多い人生を歩んで欲しいと思う。  そのために父親として、人生の先輩としていくつかのメッセージを伝えたい。  だが今はまだ、本当の意味はなかなかわからないであろう。  とはいえ、年のせいか伝えたいメッセージを次から次へと忘れ去ってしまう だらしない父親である。  そこで、少しずつ思うところを君たちへ書き記すことにした。  やがていつの日か、共感することがあればうれしく思う。(2000年秋)